京都・大阪建築めぐり(安藤忠雄氏・隈研吾氏・坪井善勝氏)

GoToトラベルを利用して、京都・大阪に出掛けてきた。

1日目の京都では、現地で自転車を借りて、学生時代に訪れて感銘を覚えた、安藤建築の『times(Ⅰ・Ⅱ)』と、『俄ビル』、隈研吾が内装デザインした『コエ ドーナツ』に足を運んだ。

途中で、ヒルトン京都や錦市場、建仁寺なども忘れていません。

今回の京都・大阪ツアーでなぜ安藤建築を選択したかというと、学生時代に体験した建築見学が単純に懐かしかったため。

他にも陶版名画の庭や京都国際会議場など、名建築は多数あり、学生時代に見学に訪れた貴重な場所にも次回は訪れてみたい。

久しぶりに自転車乗り回したけど、とても爽快!!

 

times(Ⅰ・Ⅱ)

安藤忠雄の初期の設計の商業施設で、1989年、1991年の二期に渡って、現在の姿になった。

この建築は、敷地の隣に流れる「高瀬川」との距離感が圧倒的に近く、川と一体化した建築となっていることが、とても興味深い。

安藤忠雄の建築には水盤が多いが、こちらは川によって自然を取り込んでいる。

竣工して年月が幾分経っているので、テナントなどは少し寂しい状態になっているが、川沿いのテラス席などはとても気持ちが良さそう。

内部も住吉の長屋風に吹抜けが多く、行き止まりもあったり、迷路のようでとても楽しい。

また10年後くらいにも訪れてみたいと思わせる建築だ。

 

俄ビル
こちらも安藤忠雄の設計で2009年の竣工。

ジュエリーブランドの本店で、京都の町屋を思わせるような庇とルーバーが特徴的な建物。

両妻にはシンボルのコンクリート打ち放しもあり、やはり安藤建築だ。

内部には残念ながら入れなかったが、京都の伝統的な意匠が取り入れられているとのことで、再度こちらも訪れてみたいところだ。

 

koe donuts(コエドーナツ)

こちらは隈研吾の内装デザインによる飲食店で2019年のオープン。

京都嵐山の竹を用いた竹かご572個が、天井一面を覆うユニークな内装となっている。

繊細さとカジュアルさを表現したインテリアだそうだ。

ワンフロアの店内では、製造工場とイートインスペースが併設されていて、製造工程を感じながらお茶も飲めるという環境。

覗いてみるだけでも楽しい店内だ。

 

京都の町は道路幅が狭く、細い小道もくねくね巡っており、車でも自転車でも行きかうのが大変。
だけどこの小径が京都らしく、何度も散策してみたい街だ。

 

太陽の塔
2日目の大阪では、建築散策は抜きにして、学生時代を思い出し一日中大阪の街を大いに楽しんだ。

帰りの途中で、太陽の塔に行ってみた。

耐震改修も終えて、内部を見学するのは初めて。

これが50年前のものだとは、、、すごいですね。

塔の構造設計は、坪井善勝によるもので、SRCやS造の当時の技術が駆使された設計となっている。

その当時は高さ70mのこの塔を建てることができるのか、大いなる挑戦であったようだ。

それにしても、内部のスケールや色彩、迫力には、岡本太郎の芸術をビンビンと感じることができる素晴らしいところだった。